第１８回鳴門市姉妹都市リューネブルク市親善使節団

作成日：平成22年2月22日


【日本語訳】リューネブルク地方新聞 2009年８月24目　　　　日本からの使節団に悲しみリューネブルク市の姉妹都市・鳴門市長死去［リューネブルク共同］　鳴門市長・吉田忠志氏（62）が土曜日、重病のため逝去。この報せがリューネブルク市民と鳴門市からの使節団に届いたのは、キーケベルクヘの遠足の最中だった。大きな動揺が起きたが、第１８回親善使節団はプログラムを続行することを決めた。これは、両市の強い友情の絆を大切にしていた吉田氏の遺志でもあるという理由からだ。使節団の訪問に合わせて、リューネブルク市庁舎の屋根に掲げられていた日本国旗は半旗となった。　使節団長の近藤芳夫氏は、金曜日の表敬訪問時に体調不良の古田市長からのメッセージを伝えたばかり。また、その日、リューネブルク市民と鳴門市の使節団は、マリーエン広場で両市の距離を示す標識の除幕式を行った。　リューネブルク市ウルリヒ・メドケ市長は「たくさんの方から吉田忠志市長がどれだけこの場にいたかったかということをお聞きしました。この標識は一部彼のアイデアでもあります。今となっては、彼といっしょにこの標識を眺めることができないと思うと非常に悲しい思いです。ご家族と彼を尊敬し、慕っていたすべての方々にお悔やみ申し上げます｡」と話した。　吉田忠志氏は1947年８月７日生まれで、法学部を卒業｡ 2007年４月に無所属で鳴門市長に当選し、任期は2011年までの予定だった。吉田氏は、2007年11月に使節団とともにリューネブルク市を訪問している。葬儀は、使節団員は参列できないが本日行われる予定。


リューネブルク市役所前

標識の除幕式

市役所訪問記帳	庁舎前

庁舎の上から記念撮影

リューネブルク市着　歓迎会	宿舎周辺

宿舎周辺	宿舎周辺

庁舎内の見学	市庁舎周辺

市庁舎内フルディグング広間での夕食会	独日協会員と船に乗ってハンブルクの運河巡り

独日協会員とバス旅行　エレンドルファーハイデ(エリカの丘)　探索

ホームビジット先の皆さんと森林芸術村を訪問

ホームビジット先の教会	ホームビジットで

独日協会主催のお別れ夕食会

宿舎での朝食	見送り

ベルリンの在ドイツ日本国大使館の歓迎レセプション

鳴門市使節団来訪歓迎レセプション　神余大使ご挨拶
２００９年８月２４日（月）１８：３０～（大使公邸）
近藤鳴門市使節団団長
メトゥゲ・リューネブルク市長
ハーゲベリング・ニーダーザクセン州首相府長官
ご列席の皆様

　公邸へようこそお越しくださいました。これだけ多くの日独のお客様をお招きして、鳴門市使節団来訪歓迎レセプションを開催できるごとを嬉しく思います。　ご挨拶の冒頭に当たり悲しいお知らせがあります。一昨日（８月２２日）本来この鳴門訪問使節団を率いて来独予定であった吉田忠志鳴門市長が逝去されたとの訃報に接しました。鳴門市とリューネブルク市との姉妹都市交流ならびに日独交流に尽力されました吉田市長の逝去を悼み謹んで黙祷を捧げたいと思います。　本日のレセプションの開催は、私が本年２月の用務帰国中に鳴門市ドイツ館を訪れ、吉田鳴門市長にお目にかかったことに端を発しています。吉田市長に｢鳴門市使節団が次回ドイツに派遣される際に、ぜひベルリンにもお立ち寄り下さい」とお話しました。鳴門市において検討いただいた結果、今回、鳴門市とリューネブルク市の姉妹都市提携３５周年を記念して第１８回鳴門市姉妹都市親善使節団が来独する機会にベルリンにお越しいただくことになりました。　派遣団長の近藤教育長はじめ鳴門市使節団に心から歓迎の意を表します。同時に、遠路はるばるリューネブルクからメトゥゲ市長以下関係者が、また、徳島県と交流を行っているニーダーザクセン州からハーゲベリング首相府長官はじめ関係者がハノーヴァーからわざわざお越しいただき感謝いたします。鳴門市ならびにリューネブルク市の方々には、このたびの姉妹都市交流３５周年を心よりお祝い申し上げます。　鳴門とドイツの関わりは、第一次大戦中の板東俘虜収容所にドイツ人捕虜が収容された１９１７年、つまり約１世紀前まで遡ります。ドイツ人捕虜と鳴門の人々の交流は、映画「パルトの楽園」に描かれているように、武士道でいうところの「側隠の情」をベースにした人間同士の交流であり、同時に文化の交流でもありました。この映画をまだご覧になっていない方は、ぜひ一度ご覧下さい。ベルリンでは９月８日に、ベルリン独日協会がベルリン日独センターでこの映画の上映を行います。鳴門市とリューネプルク市、徳島県とニーダーザクセン州におかれては、当時の板東の精神ならびに吉田市長のご遺志を継いで、今後ますます日独関係の強化を図っていただきたいと思います。また、日独交流１５０周年の２０１１年には、これまでのご経験を基に交流事業や文化紹介事業を展開いただけると幸いです。　今夕は、鳴門市の観光と食文化の紹介でもあります。日本の地方のすぱらしさをどうか楽しんでください。また、次回日本を訪問される際はぜひ鳴門を訪れてみてください。


神余大使　　　　　　　　　メドケ市長　　　　　　　　ハーゲベリング長官

記念撮影	出席者の歓談

歓迎式	記念品贈呈

日本舞踊の披露	日本民謡の合唱披露

日本舞踊の披露	鳴門市のPR・名産品の展示

鳴門市のPR・名産品の展示